QRコード読み取りの検証

QRコードの読み取り精度の検証をしてみました。

eDocStamperでDocuWorks文書にQRコードを貼り付け、レーザプリンタで印刷します。印刷した紙をスキャナで、150dpiの設定で読み取ります。その読み取った文書を、またレーザプリンタで印刷して150dpiでスキャン。これを繰り返して読み取りのチェックを行いました。

(テストという理由で150dpiで読み取ってますが、実際には、300dpiくらいでのスキャンを推奨します。)

サムネイル画像とQRコードを拡大した画像を以下に比較します。サムネイルの画像の右下の黒い四角がQRコードになります。(実寸1.5cm四方角)

データには、以下の文字が入っています。(モジュールサイズ2 誤り訂正レベルL(7%))

SoftName[eDocArrangement]
Type[ユーザ登録]

QRコードの読み取り精度の検証結果

原紙

判定: ○読み取り成功!

QRコードを貼り付けたデジタルデータなので、当然綺麗です。

テストで使用したDocuWorks文書
Master.xdw

1回目のスキャン

判定: ○読み取り成功!

1回目のスキャンです。ADFのスキャナを使って、150dpiで読み取ると、こんな感じになります。

テストで使用したDocuWorks文書
Scan01.xdw

2回目のスキャン

判定: ○読み取り成功!

ちょっと形が崩れてきました。輪郭もボソボソとしています。これでも、読み取り出来ました。

テストで使用したDocuWorks文書
Scan02.xdw

3回目のスキャン

判定: ○読み取り成功!

ちょっと斜めになり、輪郭もかなり不鮮明です。これも読み取りが出来ました。

テストで使用したDocuWorks文書
Scan03.xdw

4回目のスキャン

判定: ○読み取り失敗!

形は歪になり、輪郭も不鮮明。さすがに、これは読み取りませんでした。

テストで使用したDocuWorks文書
Scan04.xdw

以上の結果から、QRコードの読み取り精度はかなりよいと、判断できます。

しかし、実際の業務で、この例の3回目、4回目くらいの画像になる文書をスキャンしなければならない場合、もっとQRコードを大きく印刷する必要があります。また、スキャンの解像度を上げて300dpiくらいにすれば、読み取り精度も向上します。

人間の見た目では、綺麗に印刷されているようでも、このように拡大すると輪郭が不鮮明になっています。歪みや汚れの場所などにより、読み取りができない場合があります。購入の前に試用版で、実際に検証を行ってください。

特にFAXを経由する場合、解像度が低いので、画像はかなり不鮮明になります。QRコードの大きさ(モジュールサイズ)を大きくするなどして、実運用に耐えうるか、実際の運用を想定した検証を行ってください。

参考までに、同様の検証をモジュールサイズ3で実施したところ、5回目のスキャンまで読み取りが出来ました。

注意 今回の検証例は、おおよその読み取り精度を確認するための資料です。読み取り精度を保証するものではありません。