DocuWorks文書に付与された担当者名(アノテーション)を読み取り、取得した文字をフォルダ名としたフォルダを自動作成し、ファイルを移動します。
ただし、付与するアノテーションは、読み取りの便宜上、「担当:〇〇」とします。
また、該当のアノテーションがないファイルは、エラーのフォルダに移動されます。
C:\Homeの下に、以下のような構成でフォルダを作り、準備します。
フォルダ構成は以下の通りです。
eDocArrangementを立ち上げ、ツールメニュー>グローバルデータの設定にて、「名前」欄を「TopFolder」、「文字列」欄を「C:\Home\Demo\アノテーション貼り付け」とし、追加します。
また、設定画面にて、ログの設定をします。
詳しい設定方法は、 設定例(共通)グローバルデータとログの設定 を参照して下さい。
設定一覧の下の「新規」をクリックします。「設定1」を右クリックし、設定名を変更します(ここでは「文書振り分け」とします)
基本設定タブの「フォルダ自動監視を行う」をチェックします。
「監視設定」タブにて、監視フォルダ名欄で右クリック → グローバルデータ書式 → グローバルデータ取得(TopFolder)を選び、その後に、\10_受付 と入力します。
右側の「追加」ボタンを押すと、「監視フォルダ一覧」に追加されます。
右上の「処理名」より、「アノテーション読み取り」を選択し「処理追加」をクリックして設定一覧に追加します。
「対象」は「テキスト」を選びます。
正規表現欄には、「/担当:([^\r\n]+)/」と入力します。「担当:」の後の文字を取得します。「[^\r\n]」は改行コード(\r\n)以外の文字を表します。「+」は一文字以上の文字を表します。
こうしておくことで、アノテーションの末尾に改行があった場合や、同じアノテーションが2つ以上見つかった場合でも、改行以外の文字が取得できます。
右上の「処理名」より、「文書移動」を選択し 「処理追加」を押して、設定一覧に追加します。(文書移動1)
以下、『監視フォルダに入ってきた文書から読み取られたアノテーションを名前としたフォルダを作り、その中にファイルを格納する』という設定を作ります。
「移動先フォルダ」欄で右クリックしグローバルデータを取得した後、移動先フォルダ名(\20_処理済み \)を入力します。
その後の部分でまた右クリックし、「読み取りデータ書式」>「アノテーション読み取り1」>「検出データ」 を選択します。
「文書移動の条件を指定する」をチェックし、「条件」欄に「{%P_EXISTS(アノテーション読み取り1.1)}」と入力します。
右上の「処理名」より、「文書移動」を選択し 「処理追加」を押して、設定一覧に追加します。(文書移動2)
例えば、アノテーションを貼り忘れたxdw文書が監視フォルダに入ってきた場合を想定し、そのようなファイルがエラーフォルダに移動されるよう、「移動先フォルダ」に「{%GET_GLOBAL_DATA(TopFolder)}\15_エラー」と入力します。
設定が正しく動作するかどうか、テストします。
最初に、「¥10_受付」フォルダ内に、DocuWorks文書を作ります。それぞれに、担当者名のアノテーションを「担当:○○」と貼り付けておきます。
さらに、エラーのテストのため、アノテーションが一つも貼られていない白紙のDocuWorks文書も作ります。
これらのファイルは、繰り返しテスト出来るように、アーカイブしておきます。
以上の準備が整ったら、eDocArrangementの監視ボタンを押します。
処理が正しく動き、【処理後】のようなファイル・フォルダの状態になっていることを確認します。
グローバルデータの内容は以下の通りです。トップフォルダを変更する場合は、以下の定義を変更してください。グローバルデータは、メニューのツールのグローバルデータの設定から変更できます。
名前 | 値 |
---|---|
TopFolder | C:\Home\Demo\アノテーション貼り付け |