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共有フォルダのアクセスについて

eDocArrangement2の処理設定で監視フォルダや処理ファイルの移動先にNAS等の共有フォルダにアクセスしたい場合があります。

その際にユーザーとパスワードが必要になるケースがあります。ログインした状態であれば、事前に資格情報を保存することでパスワードレスでアクセス可能になりますが、資格情報はデスクトップに保存されるためサービスで実行する場合は、資格情報を参照することが出来ません。

eDocArrangement2ではマクロを使って、認証情報が必要な共有フォルダのユーザー名とパスワードを設定することができます。

監視フォルダにパスワードが必要な共有フォルダを指定する場合もありますので、共有フォルダのユーザー名とパスワードの設定は、監視処理を行う前にする必要があります。

そのため、監視開始時、サービス開始時にマクロを実行できるようにしました。

以下に設定例をご紹介します。

共有フォルダ「\\nas01\disk1」にユーザー「admin」、パスワード「ABC-123」を設定する方法

  1. 監視開始マクロの設定

    共有フォルダのユーザー名・パスワードを設定するマクロを記述します。

    eDocArrangement2 Schedulerを起動し、設定を開き共通設定を選択します。

    監視開始マクロの入力欄に以下のマクロを入力してください。

    {%NET_ADD_CONNECTION(\\nas01\disk1,admin,D:\eDocArrangement\password\nas01_disk1.dat)}

  2. 暗号ファイルの作成

    eDocArrangement2を起動し、メニュー > ツール > 暗号ファイル作成ツールを選ぶと暗号ファイル作成ツール画面が表示されます。

    対象文字列に「ABC-123」とパスワードを入力して、出力ファイル名に「D:\eDocArrangement\password\nas01_disk1.dat」を入力後、ファイル出力ボタンを押すと、暗号ファイルが出力されます。

    暗号化したファイルから復号すること(暗号化する前の文字列を取得すること)は簡単ではないですが、不可能ではありませんので、暗号化ファイルが外部に漏れないようにしてください。

共有フォルダが2つある場合

共有フォルダが2つの場合、NET_ADD_CONNECTIONマクロを2つ記述します。

{%NET_ADD_CONNECTION(\\nas01\disk1,admin,D:\eDocArrangement\password\nas01_disk1.dat)}
{%NET_ADD_CONNECTION(\\nas01\disk2,admin,D:\eDocArrangement\password\nas01_disk2.dat)}

共有フォルダのパスワードが同じ場合は、同じ暗号ファイルを指定すればよいですが、パスワードが違う場合は、暗号ファイルをもう一つ作成する必要があります。

対象文字列に別のパスワード「XYZ-456」を入力、出力ファイル名には「D:\eDocArrangement\password\nas01_disk2.dat」と出力先を変えて設定します。