共通マクロ書式

読み取りデータ書式 | シンボル情報取得書式 | 配信先取得書式 | 処理結果取得書式 | ユーザデータ書式 |
グローバルデータ書式 | プラグインデータ書式 | 日付書式 | ファイル名書式 | 文字列書式 |
数学書式
| 制御書式 | 実行書式 | データベース書式 | DocuWorksAPI書式 | ブラウザフォーム書式

ブラウザフォームの概要

ブラウザフォームマクロを使うと、画面上にブラウザ(IEコンポーネント)を表示することができます。あらかじめ作成したHTMLを読み込んで、任意の入力画面等を表示し、入力結果をDocuWorks文書のアノテーションや、文書属性に設定するなどの処理が可能になります。

ブラウザ上に表示されたエレメント(テキストボックスや、コンボボックス等)の内容をマクロで取得/設定できます。
また、ボタンがクリックされたときに実行するマクロを設定することができます。

ブラウザの表示やHTMLの読み込み等の処理は、「マクロ実行」処理に記述し、ボタンがクリックされたときの処理は、グローバルデータの設定に記述します。

設定例

InputForm.htmの内容

<html>
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html; charset=shift_jis">
<title>入力画面</title>
</head>
<body>
<form name="form1" method="post" action="">
<table width="300" border="0" cellspacing="1" cellpadding="3"> <tr>
<td width="100" height="20">日付</td>
<td width="196"><input name="日付" type="text" value="" size="20"></td>
</tr>
<tr>
<td height="20">氏名</td>
<td><input name="氏名" type="text" value="" size="30"></td>
</tr> <tr>
<td height="20">&nbsp;</td>
<td><input type="button" name="button" value="適用""></td>
</tr>
</table>
</form>
</body>
</html>

実行後の文書のユーザー定義の内容


ブラウザフォーム書式

NAME ブラウザフォーム読み込み
FORMAT {%LOAD_BROWSER_FORM}

ブラウザフォームをロードします。{%SHOW_BROWSER_FORM}を実行するまで表示はされません。ロード後、表示の前に位置やサイズの設定、ページの読み込みなどを行ってください。

例1
ブラウザフォームをロード後、位置、サイズ、タイトルを設定し、Form.htmを読み込む。その後、エレメントの日付を設定し、buttonエレメントのクリックイベントを検出できるようにする。最後に、ブラウザフォームを表示する。
{%LOAD_BROWSER_FORM}
{%SET_BROWSER_POSITION(10,10,600,1000)}
{%SET_BROWSER_TEXT(入力画面)}
{%NAVIGATE_BROWSER(D:\Home\Test\Form.htm)}
{%SET_BROWSER_ELEMENT(日付,value,{%DATE(yyyy/mm/dd)})}
{%SET_BROWSER_ELEMENT_CLICK_HANDLER(button)}
{%SHOW_BROWSER_FORM}
NAME ブラウザフォーム表示
FORMAT {%SHOW_BROWSER_FORM}

ブラウザフォームを表示します。表示の前に必ずロードを行ってください。ブラウザフォームの表示を行うと、ブラウザが閉じるまで処理を待機します。

例1
ブラウザフォームをロード後、表示する。
{%LOAD_BROWSER_FORM}
{%SHOW_BROWSER_FORM}
NAME ブラウザフォームを閉じる
FORMAT {%CLOSE_BROWSER_FORM}

ブラウザフォームを閉じます。フォームは閉じるボタンを押すことで閉じることもできます。{%CLOSE_BROWSER_FORM}を使うとマクロからブラウザを閉じることができます。

例1
文書属性に、エレメントの氏名の値を設定し、ブラウザフォームを閉じる。
{%DW_SET_USER_ATTRIBUTE(氏名,{%GET_BROWSER_ELEMENT(氏名,value)})}
{%CLOSE_BROWSER_FORM}
NAME ブラウザフォーム表示位置設定
FORMAT {%SET_BROWSER_POSITION(X座標,Y座標,幅,高さ)}

ブラウザフォームの位置、及び大きさを設定します。引数を指定した項目の設定のみを行います。省略した項目の設定は行いません。

例1
ブラウザフォームの位置を10,10に設定し、大きさを600x1000に設定する。
{%SET_BROWSER_POSITION(10,10,600,1000)}
NAME ブラウザフォームタイトル設定
FORMAT {%SET_BROWSER_TEXT(タイトル)}

ブラウザフォームのウインドウバーに表示するタイトルを設定します。

例1
ブラウザフォームのウインドウバーに「入力画面」を表示する。
{%SET_BROWSER_TEXT(入力画面)}
NAME エレメント設定
FORMAT {%SET_BROWSER_ELEMENT(名前,属性名,値)}

ブラウザに表示されたHTMLのエレメントに、名前と属性を指定して、値を設定します。

例1
エレメントの日付にシステム日付をセットする。

HTMLの記述

<input name="日付" type="text" value="" size="20">

マクロの記述

{%SET_BROWSER_ELEMENT(日付,value,{%DATE(yyyy/mm/dd)})}
NAME エレメント取得
FORMAT {%GET_BROWSER_ELEMENT(名前,属性名)}

ブラウザに表示されたHTMLのエレメントから、名前と属性を指定して、値を取得します。

例1
文書属性に、エレメントの氏名の値を設定します。
{%DW_SET_USER_ATTRIBUTE(氏名,{%GET_BROWSER_ELEMENT(氏名,value)})}
NAME IDによるエレメント設定
FORMAT {%SET_BROWSER_ELEMENT_BY_ID(ID,属性名,値)}

ブラウザに表示されたHTMLのエレメントに、IDと属性を指定して、値を設定します。

例1
IDがDispImageのエレメントのsrcに D:\Home\Test\Image.jpg をセットする。
{%SET_BROWSER_ELEMENT_BY_ID(DispImage,src,D:\Home\Test\Image.jpg)}
NAME IDによるエレメント取得
FORMAT {%GET_BROWSER_ELEMENT_BY_ID(ID,属性名)}

ブラウザに表示されたHTMLのエレメントから、IDと属性を指定して、値を取得します。

例1
文書属性に、IDが氏名のエレメントの値を設定します。
{%DW_SET_USER_ATTRIBUTE(氏名,{%GET_BROWSER_ELEMENT_BY_ID(氏名,value)})}
NAME クリックイベント定義
FORMAT {%SET_BROWSER_ELEMENT_CLICK_HANDLER(エレメント名)}

引数で指定したエレメントのクリックイベントを定義します。定義を行うと、指定したエレメントをクリックしたときに、グローバルデータ設定で定義済のマクロを実行することができます。
グローバルデータ設定では、「ボタン名_click」のように名前を設定し、文字列には実行するマクロを記述します。

例1
ブラウザに表示されたボタン(name=button1)を押したときに、メッセージボックスを表示する。

グローバルデータの設定での記述

名前 button1_click
文字列 {%MSGBOX(ボタンが押されました)}

マクロの記述

{%SET_BROWSER_ELEMENT_CLICK_HANDLER(button1)}