eDocArrangementを使ったシステムの運用と保守において、必要となる知識や対処の方法について説明いたします。
eDocArrangementは、ファイルを扱うソフトウェアとなります。受信したFAX文書や、スキャン文書など、ファイルをオープンして情報を読み取ったり、フォルダからフォルダに移動したりします。
そのため、ハードディスクが健康な状態を、できる限り保つ必要があります。
これらのメンテナンスは、定期的に行うとよいと思います。
また、イベントログにハードディスクのエラーなどがないか、確認することも必要です。
ハードディスクのS.M.A.R.T. 情報を確認できるソフトで、健康状態を判断するのも効果的です。エラーなどの数値が増加している場合は、ディスクの交換を検討してください。
eDocArrangementに限らず、常駐タイプのアプリケーションは長時間稼働するため、定期的な再起動を行う事でトラブル発生の予防が期待できます。毎日、夜間に再起動するなどのスケジュールを検討してください。
サーバーの再起動が難しい場合、eDocArrangementをサービスで実行し、サービスの再起動を行う方法もあります。
scコマンドを使って、サービスの再起動を行うバッチファイルを作成し、タスクスケジューラで夜間に実行します。
eDocArrangementでは、設定毎にログを出力できます。ログの出力設定がされていない場合は、必ず出力するようにして下さい。ログは日単位でファイルに出力する設定を推奨します。
エラーログは、想定していないエラーが発生していないか、定期的に確認する必要があります。設定の不備が原因のエラーもありますので、設定内容を確認して判断する必要があります。
正常ログは、日々増えていきます。年単位などで、古いログファイルをアーカイブするなどして、ファイルの整理を行ってください。
ウイルスチェック・セキュリティ対策ソフト等のリアルタイム監視が行われている場合、ファイルアクセス時に競合が発生する場合があります。
eDocArrangementが監視を行うフォルダ等をリアルタイム監視の対象から除外するなどの対策を検討してください。
設定で処理の内容が変わりますが、多くの場合、ファイルを処理した後で、所定のフォルダにファイルを移動します。ファイルの移動先に、取得した情報でフォルダを作成している場合は、そのフォルダが正常に作成されているか確認してください。
設定の不備で情報が正しく取得出来なかった場合など、フォルダ名に仕様通りの名前が付与されないケースが考えられます。
特に、最終的に格納される保管フォルダなどは、ユーザー様もあまり確認しない場合があると思います。