ファイル名をQRコードに変換して貼り付け

概要

監視フォルダに格納された文書のファイル名を読み取り、それをQRコードに変換して、先頭ページの指定の位置に貼り付けます。

同時に、そのファイル名をテキストとして貼り付けます。

\10_In

123456.xdw

ファイル名をQRコードとテキストにして貼り付け

\20_Out

123456.xdw

エラーの場合

\15_Error

123456.xdw

設定の前準備

C:\Homeの下に、以下のような構成でフォルダを作り、準備します。

フォルダ構成のダウンロード

QRコード貼り付け_フォルダ構成.zip

Cドライブのルートに解凍してください。

フォルダ構成は以下の通りです。

C:\Home\eDocArrangement2\Demo\QRコード貼り付け
- 10_In
  
  xdw文書を格納する監視フォルダ。
- 15_Error
  
  エラーの場合の文書の移動先
- 20_Out
  
  処理済のファイルの移動先。
- 90_System
  - 90_Log
    
    ログの出力先。

設定

ここからは、eDocArrangement2が初期状態からの設定を説明しますが、以下のリンクから完成した設定をダウンロードしていただくこともできます。ダウンロードは、リンク名を右クリックし、「名前をつけてリンクを保存」を選択することで実行できます。

設定ファイルのダウンロード

QRコード貼り付け_設定.zip

以下のフォルダに解凍すると設定が適用されます。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\TechnoStyle\eDocArrangement2

グローバルデータとログの設定（共通設定）

eDocArrangement2を立ち上げ、ツールバーの設定アイコンまたはツールメニューの「設定」をクリックし、設定画面を開きます。
左側のウインドウの「共通設定」をクリックし、右側の「グローバルデータ」のタブをクリックします。
「名前」欄にグローバルデータの名前（ここでは「TopFolder」）「文字列」欄にグローバルデータのパス（ここでは「C:\Home\eDocArrangement2\Demo\QRコード貼り付け」）を入力し、「追加」ボタンを押します。
次に、「共通」タブをクリックし、「ログを出力する」にチェックを入れます。
下の画像を参考に、ファイル名を入力します。
詳しい設定方法は、設定例（共通）グローバルデータとログの設定を参照して下さい。

QRコードとテキストの貼り付け設定

左側ウインドウの「バッチ設定」で右クリック　→　「設定の追加」をクリックします。
「バッチ1」をクリックし、ログ設定タブの「動作」を「共通ログ設定に従う」を選択します。
以下の手順で名前を変更します。

右クリックメニュー

「バッチ1」→「名前を変更」→「QRコード貼り付け」と入力
以下の手順で「XDW文書オープン・クローズ」処理を追加します。

右クリックメニュー

「ファイルの繰り返し1」→「処理の追加」→「DocuWorks」→「XDW文書オープン・クローズ」
以下の手順で「アノテーション貼り付け（テキスト）」処理を追加します。

右クリックメニュー

「ファイルの繰り返し1」→「処理の追加」→「DocuWorks」→「アノテーション貼り付け（テキスト）」

同様に「アノテーション貼り付け（QRコード）」処理を追加します。

右クリックメニュー

「ファイルの繰り返し1」→「処理の追加」→「DocuWorks」→「アノテーション貼り付け（QRコード）」
「テキスト貼り付け1」を一つ上に移動させます。

右クリックメニュー

「テキスト貼り付け1」→「上へ」
「QRコード貼り付け1」でも同様にし、下図のようにします。

右クリックメニュー

「QRコード貼り付け1」→「上へ」
拡張子を除いたファイル名を貼り付ける設定をします。マクロを入力しますが、それは、右クリックメニューから簡単に行えます。

「テキスト貼り付け1」の「基本」タブを表示し、以下の手順で「拡張子を除いたファイル名」を追加します。

右クリックメニュー

「テキスト」欄→「マクロセレクター」→「処理中ファイル関連」→「拡張子を除いたファイル名」
「ページ」欄には、貼り付けを行いたいページを入力します。今回は1ページ目に貼り付けたいので、「１」と入力します。

「座標」欄は、貼り付けたい位置を入力します。今回は、それぞれ10㎜とします。

他の欄は、初期値のままにします。
「QRコード貼り付け1」の「テキスト」欄も、同様の作業をします。これは、QRコードの中身となるもので、９．の「テキスト」欄と同じ内容となります。

ここでの注意点は、末尾に改行などを入れないことです。入れると、文字としてQRコードのデータに入ってしまいます。

他の欄は、以下の画像を参考に数値などを入れてください。

ファイル移動設定

「XDW文書オープン」から「XDW文書クローズ」までの処理で、エラーがなければ処理済みのフォルダへ、エラーであればエラーフォルダへ移動する、という設定をします。

以下の手順で「条件分岐」処理を追加します。

右クリックメニュー

「ファイルの繰り返し1」→「処理の追加」→「条件分岐」

「エラー回数で判定」を選択します。「処理階層内のエラー回数が」　→　０回　とします。

つまり、エラー回数が「0」の場合は、「満たしている場合」へ（エラーではない）。エラー回数が「0」以上の場合は、「満たしていない場合」へ（エラー）。という設定です。
以下の手順で「ファイル移動」処理を追加します。

右クリックメニュー

「満たしている場合」→「処理の追加」→「ファイル移動」
以下の手順で移動先フォルダの入力を行います。

右クリックメニュー

「移動先フォルダ」欄→「マクロセレクター」→「グローバルデータ」→「グローバルデータ取得」（TopFolder）

グローバルデータの取得マクロが入力されるので、末尾に処理済みフォルダ（\20_Out）を追加入力します。
「満たしていない場合」でも同様に、エラーフォルダ（\15_Error）を入力します。

監視設定（eDocArrangement 2 Schedulerの設定）

eDocArrangement 2 Schedulerを起動し、設定ボタンを押して設定画面を開きます。
監視するフォルダ（入力フォルダ）を設定します。

以下の手順で監視フォルダの入力を行います。

右クリックメニュー

「監視フォルダ」欄→「マクロセレクター」→「グローバルデータ」→「グローバルデータ取得」（TopFolder）
続いて、下図のように \10_In を追加入力し、更に「検索ファイル名（ワイルドカード）」欄に、以下のように入力し、追加ボタンを押します。
また、下図のように「オープンチェックを行う」にチェックを入れます。
「スケジュール」タブをクリックし、スケジュールを入力します。

スケジュールは、ラジオボタンで「一定間隔」か「指定時刻」かを選択できます。

「一定間隔」の場合は、以下の図のように間隔を指定します。

「指定時刻」の場合は、以下の図のように時刻を入力し「追加」ボタンを押します。
また、「実行対象」は、「QRコード貼り付け」を選択します。
最後に左のボックス内の設定名「スケジュール1」を「QRコード貼り付け」と変更し、右下のOKボタンを押します。
「制御」欄の「有効にする」ボタンを押し、「状態」を「有効」にします。