eDocStamperでQRコードを貼り付けることができます。あらかじめ設定した文字や、貼り付けの都度、文字を入力してQRコードを作成することが可能です。
ここでは、製造NoとロットNoを貼り付けの都度入力し、QRコードを作成する方法を紹介します。
また、入力時には、文字種や文字数のチェックも行うことが可能です。今回の例では、以下のルールを設定しました。
製造No 上2桁がアルファベットの大文字で、続く四文字が数字
ロットNo 6桁の数字
テキスト設定で、上図のように設定します。ここでは、「QRコード」と言う名前で、フォーマット欄に製造NoとロットNoを入力できるように、[ ]を使って、初期表示の文字を指定します。この、名前[ ] という書式は、弊社のイードックアレンジメントで、QRコードを読み取った時に、名前から値を取得する「名前付きデータ」の書式になります。
名前の部分は、QRコードのデータ量を減らすために出来るだけ短い名前にした方がよいです。この例では、「ロットNo」を「LotNo」としています。(全角文字は2バイト使うので、半角文字のアルファベットにしています。)
入力後、追加ボタンで設定を適用します。
アノテーション設定で、上図(上段)のように設定します。設定名に「QRコード」を入力します。
表示したい座標を入力して、画像を選択します。
QRコードを選択してテキスト設定の選択で、「QRコード」を選択します。これで、先ほど設定したテキスト設定の文字をQRコードにするという指定になります。
モジュールサイズは、2を設定します。この数字を大きくするとQRコードの大きさが大きくなります。通常は2の設定がよいと思います。FAXなどを通す場合など、解像度が低くなる場合は、3や4にすると認識率が向上します。
誤り訂正レベルを指定します。ここでは、M(15%)を指定します。誤り訂正は、QRコードの一部が汚れなどで隠れてしまっても、自動で訂正し、読み取る仕組みです。%を大きくするほど、認識率が向上します。しかし、QRコードのサイズも大きくなりますので、実際の運用環境により調整してください。
「貼り付け時に内容を入力する」にチェックを入れると貼り付けの都度、入力ボックスが表示され内容を入力できます。
「入力チェックを行う」にチェックをいれると、入力した内容のチェックを行うことができます。
チェック内容に正規表現を入力することで、柔軟なチェックが行えます。
ここでは、「^製造No\[[A-Z]{2}\d{4}\]\r\nLotNo\[\d{6}\]$」と正規表現を設定してあります。eDocStamperのヘルプに例が載っていますので参考にしてください。
続いて、QRコードの貼り付けと同時に、QRコードの内容を文字として貼り付ける設定も行います。上図の(下段)ように設定します。設定名に「QRコード文字」を入力します。表示したい座標を入力して、テキストを選択し、テキスト設定の欄からQRコードを選択します。
QRコードの下に文字を表示する場合は、座標に注意してください。QRコードのサイズはデータ長により可変ですので、入力する文字の長さが変動する場合は、左上を起点にして、QRコードの大きさが変動します。
入力する文字の長さが変動する可能性がある場合は、文字をQRコードの上に配置するか、QRコードとの距離を十分に離して配置してください。近くに配置した場合に、QRコードと文字が重なってしまう可能性があります。
入力後、追加ボタンで設定を適用します。
貼り付け設定で、上図のように設定します。設定名に「QRコード」を入力します。
アノテーション一覧から「QRコード」を選択して、「<」のボタンを押します。同様に、「QRコード文字」も指定します。貼り付けるアノテーションに「QRコード」と「QRコード文字」が移動しますので確認してください。
入力後、追加ボタンで設定を適用します。最後に保存ボタンを押して、設定を保存します。
以上で設定は完了です。
DocuWorksDeskから貼り付けをしたい文書を選択し、eDocStamperプラグインのアイコンを押します。
上図の画面が表示されますので、QRコードにチェックをいれて、OKを押します。
直後に上図のように、入力画面が表示されます。
製造No[ ]とLotNo[ ] のところにそれぞれの値を入力します。
上図の例では、「AX0001」と「001002」を入力しました。
入力が完了したら、OKボタンを押します。
処理結果に貼り付け結果が表示されます。
ファイルを開くと、QRコードと、その内容の文字が貼り付けされています。